防水&撥水加工の防寒服でよくあるお問い合わせ
これからの季節、欠かせないのが防寒服。風邪をひかないよう、しっかりとしたものを選びたいものです。
過去に防寒服を購入されたお客様から、「撥水って書いてあるのに、水が染みるようになった。」とお電話をいただいたことがあります。
なぜ水が染みてしまったのでしょう?
それは当時の私が、防水と撥水の違いについて理解していなかったことが原因でした。
一見同じ効果に捉えがちですが、実は防水と撥水では、まったく性質が異なるのです。
防水とは
防水素材の構造は、生地の裏面に防水素材をラミネート(コーティング)し隙間なく覆う事で雨の浸透を防ぎます。
さらに縫い目の裏にシームテープを貼り水の侵入を防いでいます。その防水性を数値化したものを耐水圧といいます。
参照元:http://item.rakuten.co.jp/workerbee/c/0000000421/
耐水圧とは
「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。(JIS規格)
繰り返しの洗濯や使用時の摩擦によって機能は少しづつ低下しますので、永久ではありません。
20,000mm — 嵐
10,000mm — 大雨
2,000mm — 中雨
300mm — 小雨
●傘の耐水圧:250mm程度
●体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力、約2,000mm
●濡れた場所へ膝まずいている時の圧力、約11,000mm
参照元:http://www.bs-sports.co.jp/callcenter/question/golf/apparel/basic_knowledge/apparel_basic05.html
では「撥水」とはどんなものなのでしょうか。
撥水とは
撥水の構造は、生地の表面に撥水剤(シリコン樹脂・フッ素樹脂)で繊維の一本一本を包み込ませ疎水性にすることで表面に付着した水滴を玉状にはじかせる性能のことです。生地の折り目の隙間が残るため、通気性は残っています。
撥水性がしっかりとした軽防寒の場合、ついた水は水滴となってコロコロと落ちていきます。使用した後は軽く振るだけで水分が取れますので、撥水性があればより快適にご使用いただけます。 参照元:http://item.rakuten.co.jp/workerbee/c/0000000421/
よく市販のスプレーに、「防水スプレー」と書いてありますが、実は撥水しているのです。それぞれには良し悪しがあります。
防水加工と撥水加工の防寒服
防水加工の防寒服のメリット・デメリット
▼メリット
・水を通さない(耐水圧にもよる)
・目張りがされており、縫い目から水が入って来ない
・効果が長持ちしやすい
▼デメリット
・吸水による重量増化があり、濡れた際は重くなる
・比較的高価
・透湿性が少ないと蒸れやすい
撥水加工の防寒服のメリット・デメリット
▼メリット
・吸水による重量増化が少なく、着用時の重さによる体への負担が少ない
・比較的安価
・汚れが付きにくい
▼デメリット
・水を弾かなくなると染みやすい(使用や洗濯と共に撥水加工がおちてしまうため)
・目張りがされておらず、縫い目から水が入ってくる可能性がある
・効果が長持ちしにくい
防水・撥水の違いまとめ
このように、防水と撥水は機能が全く異なるものなのです。
防水→水を通さない機能
撥水→水を弾く機能
このように覚えてください。
実際に防寒服を選ぶ際、どれを選べばいいのか。
建設・大工・農作業など外での作業がメインのお仕事の方→防水加工のある防寒服
運送業・倉庫業・営業・配達など外での作業が比較的少ないお仕事の方→撥水機能のある防寒服
製造業などの工場内での作業でしたら、撥水機能無しの防寒でも問題はありません。逆に、大雨の中でも作業をしなければいけないのであればカッパが必須になってくるでしょう。
以上を踏まえて、これからの季節にぴったりな防寒服7点をご紹介します。
お仕事にあった防寒服選びの参考にどうぞ^^♪ ↓↓
おすすめの防寒服を厳選してご紹介!
商品番号:01-48420
商品番号:08-6626
商品番号:03-7410
商品番号:08-18226
商品番号:02-562
商品番号:03-7610
- タグ