vol.4 高井不動産株式会社様

![]() | 人物紹介:店長兼不動産リーシング事業部次長 城地裕一氏 高井不動産エルピスで店長を務める。地元密着にこだわり、店舗の雰囲気作りや、家族で訪れやすい施設内にもこだわっている。レンタカーの無料貸し出しなど、不動産業界でもめずらしい数々の取り組みに果敢にチャレンジすることで、今後の新たな不動産イメージを作り上げる。 以下:城地様: |
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(H28.7現在)
普段から実際に制服を着用する女性社員の方にもご協力いただきました!
総務部 次長
滝内優香様 以下:滝内様
不動産リーシング事業部 契約事務課 主任
平本好恵様 以下:平本様
不動産リーシング事業部 契約事務課 主任
津田麻衣様 以下:津田様
(H28.7現在)
CONTENTS 1分でわかるユニフォーム×仕事人
- おもてなし重視なら男性陣が選べ!
- ワンピースがもたらした嬉しいメリットとは?
- 女性が打ち明けるユニフォームの悩み
- 「不動産といえばエルピス」のイメージ戦略
└女性の意見はまとまらない!男性陣で選ぶことで印象重視のユニフォーム選びができる!
└「可愛い」と言われてモチベーションアップ。ワンピースが女性の姿勢や意識も変えた!
└繊細なユニフォームの取り扱い。洗濯方法やデメリットに関する商品情報収集も必要!
└見込み客もターゲット!不動産に関係のない宣伝やサービスがイメージアップに効果的!
おもてなし重視なら男性陣が選べ!
―本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、オフィス系のユニフォームは価格が比較的高いものが多いため、頻繁に買い替えないところも多いのが現状ですが、買い替えのきっかけはなんでしたか?
城地様:今までの事務服というイメージが、セパレートでベスト着て・・・という感じだったので、今回はがらっとイメージを変えようと思って選びました。
―不動産という業界でいうと、やはり普通の事務服を着ているところが多いと思いますが、他との差別化は意識していたのでしょうか?
城地様:そうですね、まずは事務っていうイメージをぬぐいたかったのはあります。不動産と言っても、「お客さまを迎える仕事」としてはメインは事務じゃないので、お客様に喜んでもらえる店構えですとか、そのような雰囲気作りは意識していましたね。
―お店に入ったときの見た目の良さや雰囲気作りにおいて、最初の印象は大事ですよね。
店舗に入ったときの第一印象が雰囲気作りには大切です
―選定は男性のみでおこなったと聞いておりますが、女性が着るものを男性が選ぶ点で、難しい点も多いのではないかなと思います。今回、特に気を付けた点などはございましたか?
城地様:やはり女性が選ぶとなると、入社歴の長いスタッフの意見が強かったりして、結果的に体型とかを隠すような無難なものを選ぶようになるんですよ。だけど、制服が事務っぽいとおばさんくさかったりとか、色味が暗かったりとか。だからそういうふうにはならないように、あえて男性陣だけで選ぶことにしました。
―女性が着用するものを男性だけで選ぶということに、不安や懸念はなかったのでしょうか?
城地様:なかったですね。まずは女性陣の意見を聞かずに、ある程度何パターンか選んで、最終的に女性に見せて選んでもらうという形が一番いいと思いました。僕の好みも多少入っています(笑)。
―なるほど(笑)。選定の効率やデザイン重視で考えれば、それが適切のようですね!
優しげなカラーで来る人に安心感を与える冬服のワンピース
―今の制服よりも前の制服のときには、滝内様が選定に携われて、相当な苦労をされたのだとか?
滝内様:そうなんです! 女子がみんな集まって、みんなの意見を聞いて、というふうにしていたんですけど、全然まとまらなくて。年上の人の意見だったり、入社したての人の意見だったりがそれぞれ違うと、やはり昔からいる人の意見が強くなってしまうので、デザインよりも機能性重視になってしまうんですね。お店としてどうあるべきかということに重点を置くと、デザイン優先のほうがいいなとは感じながらも、なかなかそこにまとまらなくて。
外部の方とかにも相談したんですけど、受付の子が着るのは華やかなもののほうがいいと言われましたしね。実際に、決まってみたら「ださい」と言われてしまいまして(笑)。
―いろんな年齢層の方が気に入っていただけるようなものを選ぶというのは、ユニフォームにおける課題ですね・・・。
今回これに決めたポイントには、年齢層を考慮したという点もあったのですか?
城地様:年齢のことはあまり考えなかったですね。滝内が話したように、そうするとどうしても好みが分かれて、結局無難なものになってしまうので、年齢抜きで印象の良さを重視しました。
―着る方の意見も大事ですが、お店としてどうあるべきかということを大事にされているのですね。
見た目の印象を重視したというおもてなし感のあるスタイル
―夏服の羽織りを選ぶ際にも、カーディガンはおもてなし感がないということで採用しなかったのだとか。
城地様:社長がだらしなく見えるとのことで、採用しませんでした。カーディガンを着てしまうと、統一感もなくなるというのもあります。
―ニット素材であたたかみのある雰囲気が、受付の接客などには少しカジュアルかもしれません。その代わりに採用した、ボレロを選んだ理由はなんでしょうか?
城地様:カーディガン以外で楽にパッと羽織れるのを、というお願いをして、こちらをご提案いただいたんですよね。選んだワンピースにも合うデザインでしたし、カッチリとした印象のある、こちらに決めました。
―ワンピース一枚よりも、おもてなし感を崩すことのないよう考慮して、採用いただいたと聞いております。
城地様:おもてなしもそうですが、店舗に入ったときに、この会社ってこんな子いたなという印象付けにもなりますし、例えば女の子が「制服が可愛いから働きたいな」という印象に残るようにという意味も込めて選びましたね。
高校のときにあったよね、ここの制服着たいから入りたいみたいなことって。
―私も高校時代はそうでした! その意味では、お客様からの印象に残る制服を選ぶということもお店としてのメリットなんですね。
働く女性の気持ちも考えて採用していただいたユニフォーム
ワンピースがもたらした嬉しいメリットとは?
―最近のオフィス服は、デザインの種類もかなり豊富になっていますが、見た目でこちらのワンピースを選んだ理由を聞かせてください。
城地様:カタログをいくつも見せていただいたときに、ぱっと見たときの印象が良かったのがどれもワンピースだったんです。ブラウスとかセパレートになったものは別々に買わないといけないので、結局コストがかかるんですね。その反面、ワンピースは一枚で着れるところもいいので、ワンピースに決めました。
―では、これまでの一般的な事務服からワンピースに変わったときは、最初の印象はいかがでしたか?
津田様:最初は、こういうものが制服でいいのかなという感じでしたね。こんな受付っぽい制服は今までなかったので、自分に似合うかな?とか、いろいろ考えました。評判はすごくいいです! どこに行っても「可愛いね」と言われます。コンビニでも(笑)。
―可愛いですし、なにより華やかさが素敵ですよね!
冬服にはボリュームのあるスカーフを取り入れてより華やかに
平本様:採寸やデザインを考えたときに思ったのは、「痩せなきゃ」と思いました(笑)。結構タイトな作りなので、体型維持をしないと似合わないかもしれないと思って、身が引き締まる思いでしたね。制服を着るために体型維持しないと、という気持ちにさせてくれるのはいいかもしれません。前の制服のときは普通の事務服だったので、少したるんでも・・・(笑)。
滝内様:最初に見たときは、これ!?って思ったけど、年齢の高い人だと着れるかなという不安はあるかもしれないですが、若い子が着たら可愛いなって思ったので、印象は良かったです。足が長く見えそうだなと。
ウエストからフレアになったスカートが歩いたときにも綺麗に見せてくれます
―女性の方の生の声はとても勉強になります! 実際に着用してみた際の感想はいかがでしたか?
津田様:デザイン重視ならこれでいいかなと思いますね。最初は、どういう反応されるのかなということも気になったんですけど、周囲の評判もいいですし。
滝内様:会社帰りに、この制服のまま帰るんですけど、どこに行ってもとにかく目立ちますね! スーパーとか(笑)。前の事務服は、反対にどこいてもなじむので。華やかな点がいいんですけど、その分目立ってはしまいます。銀行とかでは「可愛いですね、その制服」っていつもほめられますよ。
―ワンピースに変えたことで、実際に心境の変化や仕事への影響はありましたか?
平本様:接客の際に、会社で一番言われるのがあいさつや声の大きさ、姿勢なんです。前の制服のときは、ナースサンダルでヒールがないものだったんですが、今回、制服が変わるのと同時に足元まで変えることになって、ヒールを履くことになったので、姿勢はかなり変わりましたね。ちゃんとしなきゃという思いになるので、常に良い姿勢を心がけています。
城地様:制服を変えるときには靴まで変えようとは思わなかったんですが、実際に選んだワンピースにナースサンダルを履いたら全然合わなかったんですよ(笑)。なので、全員ヒールのある靴にしてもらいました。
―ワンピースに合わせてサンダルからヒールに変えたことで、姿勢も良くなったのですね!
おもてなし重視のユニフォーム選びが気持ちの変化ももたらしたようです
―夏服ではベージュから一転、白とネイビーのものを採用いただきましたが、女性からの制服の悩みに多い、透け感などは気になりませんでしたか?
滝内様:このワンピースも上は白いですけど、透け感は気にならなかったですね。あとは自分の管理次第でベージュのインナーを着用したり、自分で透けを防ぐようにはします。
平本様:私も、透け感は思ったより全然気にならなかったです。濃い色のインナーを着用しても、意外と全然透けなかったですよ。なので、そこまで下着とかを気にせずに着れるのがよかったです。
城地様:透け防止の素材を使用しているということも、それを選んだ理由の一つでしたね。
白でも透けにくく一枚でも着やすいのが女性にうれしいポイント
採用商品はこちら
冬服はこちら
夏服はこちら
女性が打ち明けるユニフォームの悩み
―制服を着用しているときの悩みや問題点などはありましたか?
津田様:ワンピースに関しては、やっぱり丈ですね。背の高い子だと調整できる幅が限られてきちゃうので。
―ワンピースは裾の丈出しが最大3cmしか伸ばせないので、ご希望に添えないこともあります・・・。
丈によっては見た目の印象も変わってきますので、できるだけお応えできるように、という課題です。
身長や体型の悩みが出やすい点がワンピースのデメリットといえそうです
平本様:あとは、ウエストにあるボタンが取れそうになるというのをよく聞きます。動きのせいか、洗濯のときの引っ掛かりかは分からないのですが、体型に関係なくそうなってしまうみたいで、私も一度縫い直したことがありました。
滝内様:私は、試着の際に何回着てもぶかぶかでおかしいなと思って確認していただいたら、ついているタグが間違っていたというハプニングがありました(笑)。そのときはすぐに交換いただけたので支障はなかったですが、商品にもそういうこともあるんだって驚きました。
―そのようなことがあったのですね・・・。商品に関する不良は、都度メーカーさんには伝えて改善していく課題なので、また何かあればおっしゃってください!
弊社も、お客様へご迷惑をかけないよう、メーカーとの連携をおこない尽力します。
繊細なディティールは取り扱いにも注意が必要だという課題が出ました
―冬服ではワンピースにスカーフという組み合わせから、夏服ではボレロにコサージュと変化がありました。そこで問題点は出ましたか?
津田様:ボレロは、見た目は気に入ってます。ただ、脇のところが暑いのに、半袖で腕が出るので冷房の風が当たると寒かったり、温度調節が難しいと感じました。
―着用して働いてみないとわからない点もあるというのが、ユニフォーム選びの難しい点です。勉強になります!
ボレロは袖のタックやパイピングなどの細部にこだわったデザイン
―コサージュは汚れがつくということも聞いていたそうですが、やはり気になっている方は多いでしょうか?
滝内様:多いというわけではないですが、汚れが気になって、実際に洗濯機で壊した子はいましたね。
―洗濯機で・・・! そうなってしまう前に防止できずに申し訳ないです。
滝内様:どうしても白いので、黄ばんでしまったり、ファンデーションがついたりして汚れてしまうことは仕方ないですね。
城地様:ただ、スカーフは暑くて巻きたくないという声があったので、夏服はコサージュにしてよかったと思いますよ。そこだけは機能性を重視しました(笑)。
―洗濯時の注意事項は、着用前に詳しく知っていただくべきでしたね・・・。お客様に長く着ていただくための情報発信に工夫が必要だと痛感しました。
首元の暑さを考えて夏用にはコサージュで華やかさをプラス
「不動産といえばエルピス」のイメージ戦略
―御社のホームページで、スタッフの方の紹介や、スタッフをモチーフにしたキャラクターを拝見し、店舗の雰囲気や信頼感を与える工夫をしていらっしゃると感じました。
城地様:柔らかい雰囲気にしたかったのはあると思います。他の業界でも、最近はホームページでスタッフの顔を並べているところは増えてきていますよね。
―店舗に訪れる前でも訪れたあとでも、ホームページでスタッフの方のお顔が知れることで、安心感がありますね。
ホームページでは働くスタッフの顔が分かる工夫で安心感を
―エルピス様といえば、無料で貸し出しているレンタカーが有名ですよね。他ではなかなかないサービスだと思います。
城地様:レンタカーは昔からやっていることなので、どちらかというと当たり前のようになっていますね。ガソリン代ももらっていないですし、他にはない強みかもしれません。
昔から継続しているという無料レンタカーサービス
滝内様:あとは、何年か前ですが、広告代理店からお話をいただいて、何回か試写会もやりました。
―試写会ですか!? それは不動産では聞いたことがないですね。
城地様:新しい世代の人たちが今後うちを使ってくれるといいな、という見込み客をターゲットに、恋愛映画の試写会を学生限定でしてみたり。申し込み方法もメールとかじゃなくて、一度お店に実際に足を運んでもらってお店の雰囲気を見ていただく。それがきっかけになればいいなと思いまして。
不動産というと、行きづらいですとか入りづらい印象があるので、若いときに行った経験があると、高校生とかが大学に進学したときに、そういえば昔あそこ入ったなと思い出してもらうこともあるかと思います。
敷居の高さを崩したくてやっているので、入りやすい店舗作りの一環ですね。
―見込客という将来のことまで考えた戦略はすごいですね!
日頃から入りやすい・利用しやすい店舗作りしていることがうかがえました
城地様:広告や宣伝にはすごいこだわっていますよ。イメージ戦略です。「不動産と言えばエルピス」というのを浸透させるためには、今でもかなり力を注いでいます。
滝内様:子ども向けのイベントにも参加したりしました。おもちゃ作りの専門の先生がいて、子供たちと一緒に作るというブースを出してみたり。
―不動産とは直接関係のないところでも、イメージ作りを大事にされているということがよく分かります!
一発で分かる華やかな外装は会社やサービスの宣伝をする役割もあります
―制服選びでは女性の意見で苦労したということでしたが、お仕事の面では、女性の意見を取り入れるための工夫はおこなっていますか?
滝内様:女子会というのが今年から始まったんです。各部署から一名ずつ集まってランチを食べに行くというものなんですが、仕事の意見を話し合ったり、他の部署の人とは普段あまり話ができない分、親睦を深めるという意味もあります。あとは、どんな仕事しているのかや、普段しにくいお願いもその場だとしやすかったり。
津田様:男女関係なく意見を出すとちゃんと話を聞いてくれていると感じるので、女性への待遇はいいなと思います。
城地様:女性はもっとどんどん活躍していくと感じています。気配りができるし、考えも男性ではない発想ができたりするので、もっと出てきてくれるといいなとは思いますね。
営業も本当はもっと女性が欲しいとは考えています。女性相手には女性の方がよいと思いますし、気配りも活かせるのではなかなと思いますよ。
―確かに女性ならではの強みが生かせる仕事かもしれないですね。
女性の活躍のためにも今回の制服選びが重要だったことがわかりました
―最後に、メルマガやこの記事をご覧になる方に、メッセージをお願いします!
滝内様:福井で不動産を探すならうちに来てください! 女の子たちが可愛い制服を着ているので、それを見に来るついででも良いので(笑)。
津田様:これを着ているだけでテンションが上がったり、華やかでいい印象を与えることができますし、自分たちも気が引き締まります! 可愛いと言われると嬉しいのはもちろんですが、どのような制服にするかはすごく大事なんだなって思いました。
―本日はお忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました!
「あなたのいちばん」にはお客様第一の想いが込められています
インタビューを終えて
今回の取材を通して、受付業務で最も必要とされる「おもてなし」を意識された、制服決定までの経緯を知ることができました。また、着用するのは「女性」、一方で選ぶのは「男性」という、一見すると矛盾しているようにも感じる決め方にも、採用時のスムーズな流れを作ったり、お客様目線という客観的な視点で商品を選ぶことができるというメリットがあるのだと感じました。また、女性ならではの体型の悩みや着用時の課題はやはり多く、商品の良さだけでなく、そのようなお客様が抱く悩みを解決できるようなサイト作りを意識していこうと思います!
【エルピス本店】
住所:福井市松本4丁目11番11号
電話:0776-21-7000
[賃貸] 0776-22-7000 [売買] 0776-24-7000
営業時間:10:00~19:00
http://elpis.co.jp/